ヌヴェール・ルルド巡礼と黙想の旅
2012年3月23日〜3月30日 8日間

この巡礼は、同行しながら全ての説明を丁寧にしてくださったシスター小川(ヌヴェール愛徳修道会)がより深く黙想できるようにと、ヌヴェールでベルナデッタがどんな方で、どんな修道生活を送り、どんなご生涯を遂げたかを知った上でルルドへ巡礼する旅でした。そのお陰で「なぜマリア様がベルナデッタを選ばれたのか」(=貧しくて小さくて無知だったから)を知ることができ、「ルルドにおけるマリア様のメッセージ」(=罪人のために祈ること)がより理解しやすく、ベルナデッタが最後に残した「わたしは誰も忘れません」は、今も私たちのために祈り続けてくださっているのだと心に大きく刻まれました。
個人的に一度(2006年)ヌヴェールでベルナデッタに会ったことがありました。それから1年後、ヌヴェール愛徳修道会のシスターとの出会いがあり、月に一度くらいでベルナデッタのご生涯を勉強し、黙想する機会に恵まれ、またいつかルルドにも行きたいと思っていました。ふと「その時」がやってきて、いくらでも「行かない、行けない言い訳」ができる自由な選択の時でした。大きな恵みの時イエス様の呼びかけはいつも突然で、だんだん気重になったり、気後れすることが多い私ですが、今回の巡礼への呼びかけも同じでした。夫に「今がその時」と一押しされながら「自由な選択
を与えてくれ、「今なのか」何度も祈って参加を決め、巡礼のその日まで「夫と共に恵み豊かな巡礼になりますように」と祈り迎えました。この巡礼に参加した方々も同じでそれぞれが「今しかない」「この時だ」と祈り、決断され、日常生活の色々を置いて、自分だけではなく多くの方々のご意向をたくさん背負って、聖ベルナデッタ、ルルドのマリア様に執り成していただけるようお恵みを願い求め、巡礼に参加されている姿を見て、強い支えになりました。

素晴らしく澄んだ青空で晴天に恵まれました。ランディ神父様の優しいミサは、私たち巡礼団ひとりひとりの心を解きほぐし、開かせてくれ、神様の愛で満たしてくださいました。そこに聖霊の働きを強く感じ、回心と感謝、一つになって神様を賛美し、そこに居させていただいていることに感謝でいっぱいの気持ちになりました。そして一つになって「私たちがイエス様の証人なのだ」と実感した今でも心にキラキラと輝く体験があります。

私たち14人の巡礼団は、3世代で参加、中学生、高校生、30代、40代・・・80代でしたが、家族的な愛から絆が生まれ、小さな共同体になって巡礼を終えることができました。
巡礼を終えてから聖書の「エマオへの旅人」を読む機会がありました。あの旅人のように巡礼であった事、感じた事を分かち合いできる仲間が近くにいる事に喜びを感じます。あそこに立ち返って、また勇気を得て生活に向かう事もできます。そして、神様に対していっぱい罪を犯す私がイエス様を求める中で、人にイエス様を伝えられるよう望んでおられる御父が、きっと私に聖霊を送ってくださると信じます。つながる出会いに感謝です。
                                                                                          中村 芳子