2006.11.30〜12.5
積年のあこがれだったアッシジに女三人のツアーで旅立てたのは、本当に夢みたいで、私たちは最後まで毎朝、顔を合わせるたびに、「まだ夢みたい〜!!」と言っていました。
 
アムステルダムでの乗り継ぎはドキドキしたけれど、ローマで現地スタッフのジニアさんに会ってからはもう大安心!親切で優しくて、細やかでとっても力持ちのジニアさんと一緒なら、色々危険と言われていたローマでも安心でした。ローマで一夜を過ごして、朝早くからアッシジへ。
ユーロスターは青空の下、快適に進みます。
ヨーロッパって静かなんだ!駅のアナウンスも何もないもんね。でも田園風景に柿の木がなじんでたりして、面白い。
「柿はイタリアでも食べるのよ!」とジニア。やっぱりカキと呼ぶんだそうです。(笑)さて、オリーブの丘の上の町、アッシジについに到着
静謐、観想、そして信仰。聖フランチェスコの生き方が染みとおっているような町は私が今まで見た光景の中で最高に美しい場所でした。
夏は人が多くてどこでも並んでいたそうですが丁度シーズンオフで、静かな坂道を歩き回りました。
オリーブの丘にある中世のままの町並。

1日目は澄んだ青空に遠い山と田園風景が信じられないほど、美しかったのですが2日目は起きたら、町は霧の中でした。
霧の中から教会の鐘がいくつも聞こえてきて本当に時を越えて、中世に来ているようでした。
山上に上ると、アシジの町を雲海が取り囲んだ形になってまさに天空にうかんだ町に見えました。
これはもう・・・絶景でした。
2日目の目玉は聖フランチェスコ教会にある有名なジョットーの壁画の解説を日本人の平神父様から伺ったことでした。
フランチェスコの生き方と、同時にルネサンスの夜明けとなった

二泊してゆっくりとアッシジを見てからローマへ。
鉄道がストでバチカンはもう無理?と思っていたところ、タクシーでペルージャまででて、バスでローマへ、というルートをジニアさんが手配してくれました!バチカンに着いたら丁度パパ様がスピーチ。
おお、日曜だったんだ、なんてラッキーな♪
バチカンの豪華な美しさは圧倒的でした。
そのあと、ジニアさんが駆け足でローマ市内も連れて行ってくれます。スペイン広場・トレビの泉・ 縁日・コロセウム・市庁舎・・・
私には悠久の時を伝えるフォロ・ロマーノが一番印象的でした。

夢のように過ぎた5日間。ジニアさんは辛抱強く、私たちの我がままを聞いてくれました。
できるだけ充実したツアーになるように常に配慮して頂いて、感謝でいっぱいです。
旅は終わってしまうけれど、消えないものもあります。
旅行から帰っても、私の心の中に一つ新しい部屋ができて、扉を開けると私はいつでも  
あの聖性にみちた不思議な町、アッシジに入っていけるのです。
青空に広がるオリーブも霧の中にこだまする朝の鐘の音も、その町に生きたフランチェスコやキアラの面影も、鳩も猫も、一緒に過ごした仲間達の笑顔も、ずっと消えずにその部屋に残っているんです。
幸せな旅の思い出って、そういうものですよね?
                              K.Nakamura