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「フランスとイタリアの巡礼旅行があるのですが、御一緒しませんか」 ヴァチカンここは人類の坩堝 世界中の人々が国を言葉を思いを超えて一つになれる処 最近の夫はイエス様のことをキリストさんキリストさんと親しげに呼ばせて頂いております。いつか尊い名を尊厳をもって御呼びできます日の近からんことを願っております ( I.Kimura.)
フランス、イタリア巡礼の旅に参加して この度のフランス・イタリア巡礼の旅に参加申し込みはしたものの、体調が思わしくなく、出発間際まで参加を迷っていました。出発前日、神様にすべてを委ねればいいのだと自分に言い聞かせて始まった旅でした。 飛行機の長旅はさすがに体力を消耗させ不安を駆り立てるものでしたが、迎えてくれた真っ青なルルドの空はその不安を吹きとばしてくれるものでした。快晴に恵まれ、広島地区関西地区の信仰を同じにする仲間との旅はややスケジュールがタイトではあったものの、非日常、そして楽しい祈りと黙想の旅そのものでした。長い歴史と人々の深い信仰の中で生まれ育まれたフランス、イタリアの教会群はどこもここも素晴らしく芸術作品であり、神様への信仰の具現化でもあり、その荘厳さに圧倒されました。この旅に参加させて下さった神様にただただ感謝の気持ちで一杯です。 そういった旅の中で、今も一番心に深く心に刻まれているのは、ルルドで過ごした二日間です。ルルド修道院のシスター達の愛情あふれる手料理はとても美味しく、そこで合流した日本各地から来たルルド巡礼団の方達、同行神父様達との会話も楽しめました。ルルド聖域巡礼のなかでも(早朝の寒さの中ではありましたが)マリア様がベルナデッタに御出現になったグロットでのミサ、ドキドキわくわくした沐浴(思っていた以上に冷たい水でした)、ベルナデッタ一家が生活した場所等どれも記憶に残るものですが、なかでも一番の圧巻はやっと日が沈みかける21時からのマリア、プロセッション(ろうそく行列)です。薄暮の中、手にろうそくを持ち、ロザリオの祈り、アヴェマリアの歌をそれぞれの国の言葉で歌い唱えながら、行列を作ってゆっくりと進みます。各国のシスター、神父様たち、ボランティアの方々に支えられたとってもたくさんの車いすの方々も行列を作っています。いろんな肌の色の方達、お国柄を示すカラフルな服、世界中からきた老若男女、数えきれない沢山の人達がマリア様の御像を先頭に行列を作りマリア様を賛美し祈っていました。そこには優しさと賛美の心、一体感がありました。 私達のグループは幸い列の前方に入れていただきましたが、振り返ると、暗闇の中ろうそくの光を手に一体どこからやってきたのでしょうか、これでもかこれでもかというほどに人々の数は増えているのです。皆が同じ思いでただマリア様に祈っているのです。マイクから聞こえる先唱の祈りは世界各地の言葉で流れるのですがアヴェマリアの聖歌は私達が日頃歌っているものと同じです。素晴らしい一体感です。私達の信じる教えは世界共通のもの、普遍的なもの。喜びの心で見るろうそくの灯は心強く温かく心を包んでくれました。忘れられない光景です。 アッシジやバチカン訪問を楽しみにしていた私には、ロレートの巡礼大聖堂は最も威厳と荘厳さに満ちていました。残念ながら私にはロレートに関してはほとんど知識がなかったのです。バジリカ内のマリア様のナザレの家を保存している「聖なる家」の前で祈り、大聖堂の天井まで続く壮大な聖画や彫刻に囲まれている時、圧倒され感動で目頭が熱くなったことを覚えています。 強行スケジュールだったこともあり疲れと時差ボケで帰国後大変でしたが、この旅に参加させてもらえたことに心から感謝しています。神様からいただいたこのお恵みを心に深く刻んで新たに日々を過ごしていこうと思います。 最後になりましたがルルドでの教会コンサートで感動的なアヴェマリアを聞かせてくださり、なお添乗もしてくださった素敵な福田さん、同行してくださった両神父様、そしてこの旅を企画してくださったコミュニティの皆様に心よりお礼を申し上げます。有難うございました。 カタリナ
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