フランス・スペイン聖地巡礼の旅

2015年5月25日(月)−6月2日(火)

片山 住子


〜エンヴィ二 レポート〜

私は車椅子の身ではありますが、年に2、3回、皆様のご理解と大きな愛のもとで、イタリアやフランスへ巡礼に行ける事に感謝している信者です。

一年ほど度前から、思ってもいない人生を歩み始めています。と言うのも私は身体障害者で車「椅子利用の生活で」幸せな人生をすごしておりましたが、神様との会話の中で
気がつくと私は「歩きたい」と願っている自分に気がつきました。
そんな中、今回のルルド・エンヴィ二巡礼の中で 明らかに3つの奇跡を感じました。
私事では有りますが、
ルルドのグロッド前でぶら下がり立ちで立てたこと、そして、夢に見たエンビニ村の日の出を観た時、神様の祝福を感じました。ここであと二泊ぐらいはしたいと思ったのは私だけでしょうか??
神秘的で、天国に近いと言われるだけに 言い表せない平安、心洗われる景色、私は必ずもう一度あの場所へ戻りたいと思っています。

モンセラートのサンタコーバの道のりはまるで 石の刃物が転がっているようで、車椅子のタイヤがパンクしてもおかしくない、まさに茨のような道を、添乗員の長谷川さんと参加者の男性3人で黒いマリア様が 見つかった洞窟に向かって行きました。
その時、ある見晴台で長谷川さんに「ここで立ちたい」とお願いし 気がつけばつかまり立ちをしていました。今までそんなこと、しようとも出来るとも思っていなかったのに…
モンセラートの吸い込まれそうな景色を、自分の足で立って眺めることができ、視界が変わる(立った時の目の高さ)と気持ちも変わり このまま死んでも良いと思うほどの瞬間でしたが、余りにも幸福過ぎると人はこんな事も感じるのか!という貴重な体験をすることができた瞬間でした。
この時、神父様始め巡礼を共にしていてくださった兄弟たちの中から、ある姉妹が、
「 あなたが真っ直ぐに立っていたのを見て本当に驚きました。これは、聖霊と長谷川さんとあなたの起こした奇跡なのですね」と 涙ぐまれました。
皆の前で「自分の立っている姿を見せる」なんて恥ずかしい、という思いで生きてきた自分が、あの時素直に、「どう、私立っているでしょ?」と思えたのは、本当に彼女の言う通り
精霊のお陰だったのかもしれません。

そしてあのSanta Covaのお御堂で、黒いマリア様を手で触れられるところまで長谷川さんがおぶって下さり、実現できた時は身体を熱い物が走り涙が……
今回のこの巡礼には「本当に行けるのか?」と心細かった時もありましたが、祈り求めている内にドンドン思いがふくらみ、蓋をあけてみれば、こうして素晴らしい巡礼、黙想ができた。これもひとえに、私の信じる神様の思し召し、そして兄弟たちの心遣いのお陰。

巡礼スタート時は未だステッキをついていらした方も帰りには要らなくなって、今も現状維持されています。私の身に起こった奇跡が、愛する姉妹にも起こったのだとしたら、神はなんとお優しいのでしょう! どうぞこれからも彼女が杖なしで生活できるようお祈り下さい??

今回の奇跡の巡礼は 私の宝物です???? 神から頂いた恵みによってきっと 近いうちに歩ける日を待ち望みながら … アーメン

 

有りがとうございました



 ヨーロッパ・カトリック聖地巡礼センター