2016年2月イタリア・ローマ巡礼
いつくしみの特別聖年・ローマ巡礼と
「聖母御出現の日」をルルドで

2016年2月8日〜14日

尾島純子


去年の秋のこと、私は不思議なグループに出会いました。カトリックでありながら、バチカンを非難し、ロザリオ・聖母像・メダイなどを捨てるよう勧める人たちに。その考えは少数派ではなく、他の宗派からは本が出ていることも知りました。悪魔が人々を惑わそうとしているのです。脅威を感じ、コルベ神父様が聖母の騎士を立ち上げた時のように、危機感を持って祈らなければと思ったのです。それには私の心をもっともっと愛でいっぱいにしたいと思ったのです。時間を欲のために無駄にしてしまうし・・もし愛でいっぱいになったら時間を有効に使うでしょうに・・。それでマリアお母さんの所に行こう。沐浴させてもらおう。一番全ての人々とイエズスを愛している天のお父さんとお母さんの心を分けていただこう。よし!と思って巡礼に申し込みました。だからローマは、おまけでした。ところが、そこでビッグなプレゼントをいただきました。サンピエトロ大聖堂内巡礼の際、パードレ・ピオのご遺体に会うことが出来たのです。約20年前ピオ神父様の本を読み、素直に煉獄の霊魂のために また特に誰からも忘れられ誰からも祈ってもらえない霊魂のために聖母を通して祈りを捧げてきた私にとって、うれしくて感謝で胸がいっぱいになりました。添乗員さん曰く、イタリア人もたくさん来ていて通常より中に入るのに時間がかかりそうだとのこと・・。去年骨折した膝に負担がかかりそうですが、何時間でも待っちゃうよ〜(^^♪ あ〜うれし過ぎですぅ うれしすぎてどうかなりそう・・という感じでした。 一番前に到達した時は、「写真は一人一枚です!」というのを素直に聞いて写真を一枚撮り そして少し横に移動して柵際で感謝と祈りを捧げました。それから5m離れて天のお父さんとお母さんに感謝しました。広場を出た後、私の足はガクガクになって、お土産屋さんで椅子を借りて座らせていただき幸せいっぱいでロザリオをしました。翌日は、フランシスコ教皇謁見のため再び広場へ・・ そもそも触れられるほど近くに行けるとは思っていませんでしたが、いい具合に車に乗って移動されるパパ様のベストショットが撮れたことだけで、またまた幸せいっぱいになりました。近くに座った添乗員さんが時々教えて下さるパパ様のお話に耳をすませながら聖なる場所に今いるということに感動していました。その日は大変暖かく、サンピエトロ大聖堂の上の空は雲がどんどん左から右へ動いて、真っ青の空になりました。私のほおは日差しを浴びて日焼けしたみたいです。他の国から来たグループは旗を掲げていて、ああ私たちにも旗があったら良かったなあと思いました。いろいろのグループの名前が呼ばれるごとに歓声が上がります。私たちも、このグループの名前が呼ばれたら大きな声で答えようと思っていましたが、呼ばれませんでした。カクッ(;’∀’)残念! ちょっとグループが小さすぎました。たったの12名でしたから、はははっ。 その後、ランチボックスをいただいき空港へ、ルルドに移動です。一瞬のローマだったのに、ものすごく濃い時間でした。 話が前後しますが、ローマ一日目の午前中はサンタ・マリア・マジョーレ大聖堂で、パトリック神父様司式のごミサに与りました。祭壇が第二バチカン公会議前の型式で壁に向かって式をするタイプでした。神父様は「今巡礼をしていますが、普通のではなく 特別なものです。フランシスコ教皇様が、特別聖年を宣言したからです。」と最初におっしゃいました。私は、この時まで特別聖年ということを意識していなかったので驚きました。何年に一回しか開けないバチカンの扉を通りに来たのだということを、この時知ったのです。そして私たちの添乗員さんはソプラノ歌手なのです。美しい声が聖堂に響き心休まるごミサでした。
次に回ったのは、サン・ジョバンニ教会、そこの内部もサンタ・マリア・マジョーレ教会同様すばらしく魅了されました。少しの自由時間にご聖体礼拝をしている聖堂に入り、イエズスといつもイエズスと共にいらっしゃる母マリアとお話をしました。神様に感謝です。 ルルドに到着したのは夜中、ルルドの修道院の枕の高さが家の枕の高さといっしょだったので気持ち良くて爆睡しました。

2月11日(木)ベルナデッタが聖母に出会った日と同じ木曜日、そんな小さなこともうれしい・・。10時から始まるミサの前に、30分「ルルドのお告げ」というビデオを観ました。その中で、ベルナデッタが修道院に入る時「聖母を通してイエズスに私をお捧げします。」と言いましたというのを聞いて涙が止まらなくなりました。私の娘も同じことを言って修道院に入って行ったからです。コルベ神父のその言葉を読んだ時、私と同じ気持ちだ! これだと言って聖母の騎士になって行ってしまいました。聖母を愛し、ロザリオを捧げ、イエズスを思い全ての人々の救いのために、罪びとのためにその身を捧げた方たちに続きたいものです。
添乗員さんに教えていただきましたが、聖ピオ10世地下大聖堂はノアの箱舟を象った ものとか・・ そう思うと大きな聖堂で粒のようだった私も神様に招かれた者のように思えてますますうれしくなってしまいます。ビデオを観てから大聖堂に入ったので、すでに席はなく立ち見です。私は端の方に行って壁にもたれていましたら、先に柱のベンチに腰掛けていた方が席を譲って下さいました。感謝です。スライド映像でパトリック神父様を探しましたが見つけられませんでした。 こんなにたくさんの司祭を一度に見るのは初めてです。5,600人いらっしゃったように思います。帰国してから、巡礼センターのフェイスブックでパトリック神父様のお顔を見つけてとてもうれしかったです。ミサの後、全員で写真を撮る際に撮影をお願いした他国の神父様に「みなさんは日本人ですか?」と聞かれ「はい。でも神父様はフィリピンの人です。」と答えると、その神父様は「えっ?! 私も!」その上、出身地もいっしょだったそうで、お二人が抱き合って喜び合う姿を見てこちらもうれしくなり、神様の愛に拍手いたしました。
翌朝ルルドの洞窟でパトリック神父様の司式のごミサに与り、帰りに5リットルと2リットルを2本、トータル9リットルの水を汲む時も、小さいスーツケースに入れて修道院に持って帰る時も、トゥールーズの空港のチェックインカウンターに向かう時も、パトリック神父様が手伝って下さいました。ありがとうございます。朝食後、雨の中 いつも足元ばかり気を付けていて道がぜんぜんわからない私は添乗員さんと共に行動し、午前中はルルドの大聖堂でゆっくり過ごし、その後はお一人の方と昼食に修道院には戻らす午後の沐浴まで聖域にとどまり聖母の愛の中で過ごしました。沐浴の順番が来て、かねてからの思いをお伝えし祈って十字を切ってお水に入りました。とっても冷たかったです。でも愛をいただいて心はとても暖かです。その日の夕方、ゆるしの秘跡も受け、たくさんの喜びと新しい心で家路に向かいました。洞窟のごミサでパトリック神父様に教えていただきハッとしましたが、この巡礼に参加出来たことこそが奇跡だったのです。心から神様に感謝します。 
尾島純子



 ヨーロッパ・カトリック聖地巡礼センター